孤立傾向と自責の念
先日、低協調性x低セルフコンパッションの方のフィードバックをしたので事例シェアです。
まずはそれぞれの指標のおさらいです。
・低協調性
こだわりの強い一匹狼タイプ。自分の軸をしっかり持っているが、無理に人と合わせることはしないため親密な人間関係を作ることが課題になることが多い
・低セルフコンパッション
自分に厳しい。失敗をすると自責の念に駆られ、復帰に時間がかかることもある。
関連
実はこれらの指標は関連していることがあります。
心理学では、自分に価値があるという感覚は「自尊感情」と呼ばれています。
特に基盤となるとされる基本的自尊感情は社会やコミュニティとの繋がりがなかったり、親密な人間関係が希薄なことで低下してしまいます。
ここまでくると協調性とつながってきます。先日の事例では、
協調性が低い → 親密な人間関係が作れていない → 基本的自尊感情の低下
つまり、自分に価値がないとする感情が芽生えます。
さらにセルフコンパッションが低いので、
「私は価値がない人間だから自分に厳しく当たって成功しなければいけない」
という状態になっていました。
*自尊感情について詳しく知りたい方は(やや専門的ですが)こちらの書籍がおすすめです。
対策
このようなタイプの方は、根本の原因となっている人間関係の改善から始めるのが良いでしょう。
対人恐怖などの事情がなければ会う人の数を増やし、自分と合う人に出会える確率を上げましょう。
協調性の低い方は良い意味で人間関係を選ぶことができるので、合わなければバッサリ切って次にいきましょう。
趣味でつながるコミュニティなどもよいと思います。
仕事では利益関係上の限界もありますが、趣味のコミュニティは純粋に人の相性で選ぶことができるのでお勧めです。